我が国では来年東京オリンピックを控え、また国際社会のグローバル化が加速する今後において、お子様に早くから英語教育をしたいと考える親御さんは多いでしょう。
国の動きとしても、来年には小学3年生から英語学習が開始されることになっています。
このように英語学習に関する意識が高まる中、実際に小さいお子様をお持ちのお母さまは
「何歳から子供に英会話を学習させれば良いか?」
と悩んでいらっしゃる方が非常に多いと思います。
私たち大人世代は、自分たちが学んできた環境のみでは英語を話すことができません。
私もそのうちの一人です。中学から大学卒業まで合計10年も英語を勉強したにも関わらず、日常会話やネイティブの聞き取りには大変苦労します。
小さいお子様を持つお母さまたちにとっては、自分の子にはそんな思いをさせたくない、という思いでいっぱいでしょう。
したがって今回のこの記事では、子供に英会話を始めさせるのに何歳からが効果的か?を様々な角度から検証していきたいと思います。
目次
そもそも英会話スクールやオンライン英会話は何歳から開始できるのか?
まず大前提として、英会話を始められる年齢を調べないといけないと思いますので、英会話スクールとオンライン英会話に分けてそれぞれ調査しました。
英会話スクール
代表的なキッズ向け英会話スクールを抜粋し調査した結果が下記になります。
スクール名 | 最低開始年齢 |
ECCキッズイングリッシュワールド | 1歳半 |
COCO塾ジュニア | 5歳 |
アミティー | 0歳(6ヵ月) |
ラボ・パーティ | 0歳 |
イーオンキッズ | 1歳 |
ECCジュニア | 2歳 |
アルクKiddyCAT | 2歳 |
ヤマハ英語教室 | 0歳 |
ベルリッツキッズ | 4歳 |
ビースタジオ | 0歳(9ヵ月) |
Benesseこども英会話 | 3歳 |
この表の中だけでも0歳から開始できるスクールが4校あるので
キッズ向け英会話スクールを開始できる最低年齢はズバリ0歳ということが分かりました。
オンライン英会話
次にオンライン英会話に関しても代表的なところをピックアップし同様に調査しました。
英会話名 | 最低開始年齢 |
グローバルブラウン | 3歳 |
グローバルステップアカデミー | 3歳 |
リップルキッズパーク | 3歳 |
ラーニー | 6歳 |
ハソナキッズ | 4歳 |
クラウティ | 3歳 |
ハッチリンクジュニア | 3歳 |
DMMこども英会話 | 年齢制限なし |
ECCオンラインこども英会話 | 3歳 |
ジオスオンライン | 3歳 |
レアジョブ | 4歳 |
ネイティブキャンプ | 3歳 |
TalkingTime | 3歳 |
この表を見るとDMMこども英会話は年齢制限なしとなっていますが、他のオンライン英会話を勘案すると
オンライン英会話の最低年齢は3歳ぐらいであることがわかりしました。
英語脳や英語耳を育てるには?
一般の私たち大人世代は、英語を聞いたり読んだりする時に、一旦日本語に変換してから理解していると思います。
英語脳とは、この変換作業することなしに英語をそのまま聞いて話たり読んだりすることができることを指します。
英語耳とはご存知の通り、ネイティブの難しい発音も自然に聞き取れることを指します。
大人になってからではなかなか習得するのに難しい英語脳や英語耳を発達させるには、一体いつごろから英会話を始めればよいのでしょうか?
その点が気になりましたので調べてみました。
脳科学からみた第二言語習得能力
脳科学から見ると、脳には言語の音に反応する細胞があり
2歳ぐらいまでにあまり耳にしない周波数の音に関しては反応する細胞が衰退していってしまうのだそうです。
そして英語には日本語には無い音が1800もあるのです。
つまり圧倒的に英語の方が音の種類が多いということですね。
そして一旦無くなった細胞は再生しません。
つまり幼少期に英語の周波数を良く耳にする機会を作らないと、英語耳を作ることは
ある程度の年齢からになると、度重なる訓練をしてようやくその細胞が形成されてくるのだそうです。
また、音の周波数細胞だけでなく、日本語と英語では脳の言語処理をする領域に違いがあるようです。
日本語と英語では分の構成の語順が違いますが、その点が大きく影響しているのでないかと私は推測しています。
なぜなら、日本語と語順の構成が似ている韓国語に関しては脳の言語処理をする領域が同じらしいのです。
これらのことから勘案すると
幼少期に日本語と英語を学ぶことで、脳で使われる細胞が多くなることから
そもそもの脳の発達にも良い影響があるのではないか?
と私は感じました。
そして脳の発達に関して世界白書ではこう言っています。
【2001世界子供白書】 ~子どもが3歳になるまでに 脳の発達がほぼ完了する。 新生児の脳の細胞は多くの成人が「何が起こっているか」を知る ずっと前に増殖し、シナプス(神経細胞の相互間の接続部の事ですね)による接合が急速に拡大して、終生のパターンが作られる。 ~更に本文では~子ども時代の初期では親や家族やその他の成人との間の経験や対話が子どもの脳の発達に影響し、十分な栄養や健康や綺麗な水などの要因と同じくらい影響力を持つ。この期間に子どもがどのように発達するかが後の学校での学業の成否を決め、青年期や成人期の性格を左右する。
これを見ると3歳までに人間の脳の発達がある程度決定づけられるとのことです。
一般的に80%が3歳までに完成され、6歳で90%、12歳で100%脳が完成されると言われています。
ここまで調査した段階ですと、英語耳と脳の発達から考え2歳までには英会話を開始した方が良いということが分かってきました。
しかしながら、私はここで一つ疑問に思います。
それは、母国語の日本語がおろそかにならないか?
遊ぶことももっと重要なのではないか?
その点に関して次に考えていこうと思います。
幼児が遊ぶことの重要性
これは私が以前何気なくテレビを観ていたときに、インプットした情報なのですが
とても印象に残っているので書き記したいと思います。
賢い子供を育てるにはどうしたらよいか?といった内容の番組だったと思います。
その番組で専門家の先生がこのように語っていました。
賢い子供を育てるには、3歳までに外で良く遊ばせることが重要
そして、土や草木をたくさん触って遊ばせるのだそうです。
それによって、草木の土の匂いや、触った感触などがとても人間の脳の発達に良い刺激になるそうです。
したがって、昔のように自然の中で遊ばせる、それがとても大切なのことなのです。
子供は良く遊ぶことが重要なんです。
それでは、遊ぶことと英語を学ぶことをどのように両立させていけばよいのでしょうか?
どちらか片一方に偏ってはだめなのです。
子供の英語教育にベストな方法とは?
上述したように、2歳までには英語教育を始めることが望ましいです。
しかしながら幼いうちは英語に親しむということが大切であると思います。
ここでは、各年齢における英語教育のベストな形をご提案させて頂きます。
1~2歳の間
ちょうど何らかの発声ができるようになるのが、1歳~2歳ぐらいの間だと思います。
この時期に英語に徐々に触れさせるのが良いそうです。
具体的には、洋画のDVDを流したり、音楽を聞かせたりと
自然な方にに耳に入るぐらいがちょうどよいそうです。
しかし、この時期は大切な日本語を覚える時期ですので
あくまでも日本語の合間に1日に1時間以内ぐらいを目安に英語に親しませることがベストかもしれません。
2~3歳
この時期になると、体を動かすことが楽しくなり、歌ったり踊ったりと遊び始めますね。
この時期には英語の歌を歌ったり、英語の歌を聴きながら踊ったりして英語は楽しい!と思えることが重要です。
4~5歳
私はこの時期に英会話スクールや、オンライン英会話を開始するのが良いのではないかと思っています。
この時期は日本語もかなり話せるようになっていますので、日本語が疎かになることもないです。
そして自分の思いを言葉て伝えたい欲求も増えてくる時期ですし、英会話を通じて先生とコミュニケーションを取れる時期になってきます。
家族以外の他人とのコミュニケーションを活発に取って、グローバル社会に相応しい自分の意見を言える子供に育ってほしいものです。
そして英語を学ばせるのに一番大切なことは、楽しんで英語に親しむ環境作りだと思います。
結論!子が英会話を始める年齢に関する筆者の見解
今回のテーマである、子供が英会話を始めるのは何歳が最適か?に関する私の見解は
4、5歳から英会話スクールやオンライン英会話を開始するのが良いのではないか?
ということです。
3歳までは、自然な形で英語に親しませる程度で、それまでは日本語と遊ぶことが重要だと思います。
そして、子供が英語を学ぶにあたり一番大切なのは、楽しんで英語に親しむ!
まさにこれが重要なのではないでしょうか。
子供は楽しくないことはやりませんよね。
したがって、本当に幼いうちに英語って楽しい!と思わせる環境作りが一番大切に思います。
子供の英語教育に関して迷っている方に少しでもこの記事がお役に立てれば嬉しいです。