ビジネスシーンでの英語力を試したい、証明したいと思う方は多いと思います。
例えば、海外の企業への転職や、グローバル人材を求めている企業での、昇給や海外勤務などの人選でも英語力の証明を求められるかもしれません。
大人の英語力には実践力が求められます。この記事ではそんな社会人の方へ、グローバル人材として活躍したい大人が受けるべき英語の資格を紹介しています。
ぜひ読み進めて頂ければと思います。
目次
日商ビジネス英語検定
試験の特徴
ビジネスシーンでの文章作成スキルを見る試験。
貿易会社や商社での需要が多い。
メールや会議資料などの英文を作成するビジネスシーンでの実務能力を試す試験です。
試験はリスニングやスピーキングはありません、あくまでもビジネスのシーンでの文章を作成および理解する力を試します。
こんな人におすすめ
・商社や貿易会社に就職をしたい人
・ビジネス英語をスキルアップさせ昇進や昇給に役立てたい人
試験概要
主催
日本商工会議所
会場
商工会議所ネット試験施行機関
試験日程
日程は各会場にてそれぞれなので確認が必要
受験料
3級 4.120円(税込)
2級 5.140円(税込)
1級 7.330円(税込)
レベルと出題傾向
レベルは3級~1級
いずれの級も70点以上で合格
ビジネス英語検定3級
問題数50問(30分)
英文でのビジネスメール、FAXや手紙などのレター文書、企画書等の作成に関する問題や
英文ではないのですが、海外取引する際の一通りの流れの知識を問う問題等が出題されます。
試験問題を見るとすべて選択形式です。それほど難しくないです。
一通り公式テキストで勉強すれば合格できるでしょう。
ビジネス英語検定2級
問題数50問(40分)
2級もすべて選択式問題です。
2級の難易度はTOEICで例えると、600点程度です。
そこそこ難しいとは思いますが、ビジネス実務で使うライティングに特化した試験なので
とにかく対策テキストをしっかりこなせば合格圏内に入れるのではないでしょうか。
ビジネス英語検定1級
問題数は大問数個のみ、記述メイン(90分)
記述式で実際のレター作成や長文読解と合わせた記述問題、英文和訳が出題されます。
記述がメインで、選択問題は海外取引での用語理解を求められる問題が出題傾向としてあります。
ポイント
どの級から受けても問題ないです。
2級と3級は公式テキストからの出題がメインです。
1級はそこそこ難しく、取得できればグローバル人材であるアピールができます。
1級は年2回のみしか実施しておらず、10月と2月です。
ケンブリッジ英語検定
試験の特徴
ヨーロッパ―を中心に知名度のある試験です。
有名なケンブリッジ大学が創設した試験で100年の歴史があります。
全世界で500万人の受験者数を誇ります。
ケンブリッジ英語検定のメリットとしては、世界的に通用する英語の資格という点です。
日本ではあまり知名度は高くありませんが、世界的に見ればTOEICよりも圧倒的にケンブリッジ英検の方が英語力の証明に有利です。
例えば、イギリス、オーストラリア、カナダなどのビザ取得の際の基準としてもケンブリッジ英検が用いられています。
更に、全世界で2万もの行政や企業が英語力を判定する際に活用しています。
こんな人におすすめ
・英語圏のビザの取得をしたい
・海外の機関で活躍したい
試験概要
主催
ケンブリッジ大学英語検定機構
試験日程及び会場、受験料
スケジュールや受験料は会場やレベルにより異なるので、公式サイトから確認ください。
レベル
・基礎 Key English Test(KET)
・初級 Preliminary English Test(PET)
・中級 First Certificate in English(FCE)
・上級 Certificate in Advanced English(CAE)
・最上級 Certificate of Proficiency in English(CPE)
仕事でアピールできるでベルは中級(FCE)は以上です。
受けるのであればまずはFCEを目指すのが良いでしょう。
下の図に他の検定との比較が載っていますので、参考にしてみてください。
ポイント
英語レベルチェックがある!
下の画像に各種英語検定のレベル比較が載っています。
TOEICを参考にその他の試験を比較したもらうと分かりやすいと思うのですが、ケンブリッジ英語検定には便利な機能があります!
公式サイトに受験レベルチェック試験があります。
まずはこちらで自分のレベルをチェックしてから、どのランクを目指すか決めてみましょう。
ケンブリッジ英語レベルチェック
英語検定試験レベルリスト
この図はそれぞれの英語検定試験のレベル比較表です。
一番右のSTEP英語検定とは、実用英語検のことを指しています。
この表をもとに、大人の英語試験を受ける際の指標にしてみてください。
IELTS(International English Language Testing System)
試験の特徴
ELTSは、年間350万人もの受験者がいる世界的に有名な英語力を試す試験です。
英語圏の大学に留学する際にも使われますが、英語圏の就職や移住に関しても用いられる試験です。
世界140か国以上、1万以上の大学や企業、移民局、政府機関、企業などが英語力を認定する際に採用しています。
リスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの4つの英語のスキルをまんべんなくチェックする試験です。
IELTSには2つのタイプがある
IELTSには2つの試験タイプがあり、自分の進みたい道がどちらの試験が適用されるかを知っておかなければなりません。
以下に詳細を記載します。
IELTSアカデミックとIELTSジェネラルトレーニング
上述したように、リスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの4つの試験がそれぞれありますが、
リスニングとスピーキングに関しては共通です。
ライティングとリーディングに関しての問題が異なります。
アカデミックは大学の留学や、政府機関、企業などで採用されることが多いようです。
ジェネラルトレーニングは日常会話を重視するしけんで、留学や移住の際に採用されることが多いです。
どちらの試験を受けるべきか調べるには、登録されている認定機関に確認しなければはっきりとはわかりません。
下記に認定機関を検索するページのリンクを添付しますので、受験を検討している方はこちらで調べてみてください。
こんな人におすすめ
・留学、海外就職、移住を考えている人
試験概要
主催
IDP Education(オーストラリア)
試験日程及び会場
全国各地で頻繁に開催されています。
詳細は下記を確認ください。
受験料
25,380円(税込)
レベルと試験時間
試験はアカデミック、ジェネラトレーニングいずれも時間配分は同じです。
・ライティング 60分
・リーディング 60分
・リスニング 30分
・スピーキング 11~14分
尚、スピーキングだけ別日程で行われます。
スコアは1~9の9段階評価で判定されます。
どのスコアレベルまで求められるかは各認定機関により異なります。
ポイント
IELTSにはフェイスブックコミュニティがあります。
専門家のアドバイスや他の受験生との情報共有などができるので、ぜひ積極的に参加することをお勧めします。
BULATS(Business Language Testing Service)
試験の特徴
BULATSはビジネスシーンでの実践的な英語力を判定する試験というのが最大の特徴です。
ヨーロッパを中心に全世界47ヵ国で活用されています。
ビジネスシーンでのリスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの4つを試す試験となっています。
海外の企業に就職したい場合は、大変おすすめな試験です。
TOEICは日本では知名度が高いですが、世界的にみるとさほど知名度が高くはありません。
したがって、海外就職を考えてる人は、よりビジネスで実践的に使える英語力を判定するBULATSを受けることをお勧めします。
最近は日本国内の企業でもBULATSを採用する企業も増えてきており、益々注目をあびる試験になってくると思われます。
こんな人におすすめ
・海外で就職したい人
試験概要
主催
ケンブリッジ大学英語検定機構と日本英語検定協会の共同で開発されました。
日本では公益財団法人 日本英語検定協会主催のもと試験が行われます。
試験日程及び会場
団体申し込みと個人受験の2パターン
(オンライン試験)
受験料
・Online Reading &Listening Test:2,900円
・Online Speaking Test:6,900円
・Online Writing Test:3,900円
※セット割引もあり
レベルと試験時間
・Speaking (15分)
・Writing(45分)
・Reading & Listening(Max85分)
いずれも1~6の6段階評価です。
ポイント
すぐに結果がわかる!
試験はオンラインで実施され、その場で結果がわかるのが非常に便利です。
ライティングとスピーキングに関しては後日結果が送られてきます
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はグローバル人間になるべく、大人が受ける英語試験に関する情報を記載しました。
TOEICを受けている人は非常に多いと思いますが、海外で活躍したい人にとっては、今日ご紹介したような世界で通用する資格に挑戦するのが良いかもしれません。
どの試験を受けるかは、目標とする団体や国の機関から情報を入手して、採用基準になっている試験を調べてみてください。