英会話に文法はいらないって本当なの?英文法の必要性とは?

英語を勉強していると、「英会話に文法はいらない」なんて言葉を耳にします。

しかし実際には文法は発音に並んで英会話の「土台」に該当するとても大切な基礎知識になりますよ。

英文法のルールを知らないままで、効果的に英会話を上達させることはできません。

そこで今回は英会話における文法の必要性を説明しましょう。

英会話における英文法の必要性とは?

英会話を学ぶにあたり、「英語を話せるようになるのに、英文法の知識はいらないんじゃない」と思っている人が多いようです。

また、英語学習の先輩の中には「英文法を学ばないで英会話を取得した」「英会話に英文法は必要ない」などと口にする人もいるのも事実です。

しかし、実際には英会話を取得するに当たって「文法」は必須です。

何故なら英単語やフレーズ、表現を覚えていても、それらを正しい語順で並べることが出来なければ、自分の言いたいことを性格に表現する事はできません。

そもそも文法とは、文章を作る際の単語の並べ方に関するルール・規則性のことです。

英語を話すためには、「文法」のルールに沿って英単語を並べて、文章を作る必要があります。

例として、英会話における英文法の大切さを示すものとして、以下の2つの英文を見ていきましょう。

  • I really don’t like chicken.
  • I don’t really like chicken.

上記は同じ単語で構成されている英文ですが、否定を意味するdon’tの位置が違います。

「don’t」が「like chiken」の前に置かれているか、「really like chicken」の前に置かれているかという違いだけなのですが、二つの文章が意味することは大きく異なります。

文法の知識がなければ、当然ながらこれら2つの文章の違いを理解することは出来ませんし、使い分けることもできませんよね。

しかし、英文法の知識がしっかりと身についていればどうでしょうか?

「”not”は、”not”以降の文章を否定する」という文法のルールを知っていれば、2つの文章はそれぞれ次のように理解することができます。

  • I really don’t like chicken.(私は本当に鶏肉が好きではない。)
  • I don’t really like chicken.(私は鶏肉がそれほど好きではない。)

意味が違うのが分かりますよね。

これは数ある英文法のほんの一例に過ぎませんが、いかに文法のルールが重要な役割を果たすかどうかを理解していただけたと思います。

正しく英語を話すためには、「通じる発音」を身につける事が大切なように、文法というルールに従って英文を作る事も不可欠です。

英文法を学ばなくても英会話はできるようになる?

ここまでで、英会話における英文法の必要性を理解していただけたと思います。

では、英文法を学ばずに英会話に挑むとどうなるのでしょうか?

ちなみに、幼少期を英語圏で過ごした人の場合、英文法をとりわけ学ばなくとも英語を喋れるようにすることがあります。

しかし、これは私達が日本語の文法を学ばずに日本語を喋れるようになったのと同じ事です。

大人になった今、子供のように英文法を感覚的かつ自然に身につける事は容易ではありません。

そのため、大人は英文法を論理的かつ体系的に学ぶ方が学習効率は高いと言えます。

ここでは、英文法を学ばないと直面する課題について説明します。

1.英文の理解が追いつかない

まず、英文法の知識が不足していると、英会話のリスニングにおいて英文の理解が追いつかなくなります。

これは、英単語やフレーズなどを聴き取れているにもかかわらず、意味を理解できなかったり、意味をとるのに時間がかかりすぎてしまっていたりすることが原因です。

英会話では、次から次へと話が展開していきますので、文法の知識不足のために意味をとるのに必要以上の時間を要してしまうことは致命的と言えます。

語彙や発音など、英語を聞き取るための能力が既に身についているのであればなおさら、文法の知識不足が足を引っ張ることがないように努力しなければなりません。

2.相手に自分の意図が伝わりにくい

十分な英文法の知識が身についていないことは、英会話のスピーキングにも悪影響を及ぼします。

というのも、文法のルールがわからず、正確な文章を作ることができなければ、当然ながら相手に自分の意図を理解して貰う事はできないからです。

「How are you?」や「Nice to meet you.」などの挨拶程度であれば、文法力が無くても問題無いでしょう。

しかし自分の意見を相手に伝えたり、複雑な事柄をわかりやすく説明したりするとなると、英単語やフレーズを適当に並べるだけではさすがに限界があります。

先程書いた「I really don’t like~.」と「I don’t really like~」のように、細かな語順の違いでも、相手に伝わる意図は大きく変化します。

相手に自分の意図を性格に伝えるために、そして細かなニュアンスまで誤解なく伝える為には、英文法を学ぶ事が不可欠です。

英会話で必要な英文法のレベルとは?

文法は発音に並んで英会話の「土台」に該当するとても重要な基礎知識です。

では、英会話を習得するにはどの程度の英文法の知識が必要なのでしょうか?

必要な英文法のレベルは、何を目標とするかによって異なります。

しかし、基本的には、中学レベルの英文法知識があれば、自分の伝えたい事を表現したり相手の発言を理解したりすることができるようになります。

複雑な英文法を使いこなすことは出来なくても、自分の伝えたいことをしっかり文章にして表現する事は可能です。

もちろん、中学レベルにとどまらず、高校レベルの英文法も学習すれば、さらに高い英会話力が身につきます。

ただし、まずは最低限の文法知識を身につけるという意味でも、中学レベルの英文法を学ぶ事をオススメします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です