「英語は全くの初心者で、どうやって勉強をしていいか分からない。」「大人になって、暇ができたので英語力を上達させたい」そんなことを思っている人はいるでしょうか?
これから紹介するのは、大人の初心者にピッタリの英語の勉強のやり方です。
効率よく英語力を伸ばす事が出来るので、是非トライしてくださいね。
目次
大人の初心者が英語を勉強するうえで把握すべき事!
大人の初心者でも英語を勉強して、確実に力を伸ばしたいなら、常に意識しておくべき点が4つあります。
- インプット学習の比重を多くする
- 他人の学習法を鵜呑みにしない
- 達成しやすい目標を設定する
- スキマ時間の間に勉強する
順番に詳しくご紹介しましょう。
1.インプット学習の比重を多くする
初心者が英語力を身につけるうえでまず把握すべきは、語彙や文法、リーディング、リスニングといったインプット学習に重点をおくこと。
母語ではない言語を身につけるメカニズムとプロセスを明確にする学問である「第二語習得研究」の知見では、理解出来るインプットがあってこそ言語習得ができると言われています。
英語が話せるようになりたいからといって、英語をひたすら話すだけの練習に偏るのは、知識が不足している学習の初期段階では遠回り。
むしろ、英語を読んだり聞いたりして新しいインプットを増やしていくことで、効率よく英語力を伸ばす事ができますよ。
初心者は「話す」「書く」のアウトプット学習よりも、「語彙、文法の基礎を学ぶ」」「リーディングやリスニングの勉強をする」といったインプット学習の比率を多くしていきましょう。
初心者が英語を上達させる鍵は「大量のインプットと少量のアウトプット」のバランスなのです。
2.他人の学習法を鵜呑みにしない
次のポイントは、他人の学習法や本やインターネットで進められている学習法を鵜呑みにしないこと。
他人が成功した英語学習法や、本などの個人的な体験をマネしても同じ結果は得られません。
英語学習における「現在地」や「課題」には個人差があるものです。
学習環境も人それぞれ違いますよね。
なんどえ、再現性にかけた他の人の上達法を鵜呑みにするよりも、自分自身の学習フェーズ、学習環境に合った学習法で学ぶ事が大切なのです。
3.達成しやすい目標を設定する
次のポイントは、達成しやすい目標の設定です。
英語の勉強を頑張りたいからといって、無理な目標を立てるのは、達成出来なかったときに挫折してしまう一因になります。
仕事や家事などで常に忙しい大人だからこそ、短時間で達成出来る簡単な目標を設定する方が、英語の勉強が続けやすくなりますよ。
とはいえ、簡単は目標といっても、いつ、何を、どれくらい学習するかを具体的には決めておきましょう。
4.スキマ時間のあいだに勉強する
大人の英語初心者の中には、仕事などに追われて英語を勉強する時間的余裕が内人もいるでしょう。
そんな方が有効活用すべきなのが「スキマ時間」です。
一日のスケジュールを整理して、通勤中や車の運転中、昼休み、なにげなくテレビをみる時間といった、特に何もしていないスキマ時間を探してみましょう。
まとまった英語の勉強時間を確保出来なくても、15分のスキマ時間のあいだの英語の勉強を1日4回繰り返せば、日々1時間勉強したことになりますよね。
大人の英語初心者向けの効率的な勉強術
大人の初心者の場合、どのように英語の勉強を進めると効果的なのでしょうか?
「単語、熟語」「文法」「リーディング」「リスニング」にわけて、それぞれの効率的な勉強術を見ていきましょう。
単語・熟語の効率的な勉強術
中学や高校で学んだ単語をおぼえていない、分からない単語が多いという英語初心者の方は、これから説明する方法で勉強すると、単語の記憶が残りやすくなりますよ。
英語初心者の場合、中学卒業~高校中級レベルの単語帳を使って一気に覚えるのがコツです。
効率的な勉強の仕方は以下のようなものになりますよ。
- 多めの単語(20~50語)を1セットとして、セット内の単語の音声を聞いて発音しながら、英単語と日本語訳を目で見て覚える
- 日本語訳を隠して、英単語をみて発音しながら、意味をすぐ思い浮かべられるか確認する。その後日本語訳をみて、思い浮かんだ訳が合っているか答え合わせをする
- 覚えた、覚えられていないを問わず、セット内の全単語の意味がすぐに思い浮かぶようになるまで、2.を繰り返す。
- 翌日、前日に学習した単語の復習と新たな単語の学習を行う。既習単語は2.の手順でさっと確認し、未習単語は1~3の手順で学ぶ
文法の効率的な勉強術
大人の英語初心者の方の中には、文法は丸暗記が多いから苦手だという意識を持つ方も多いでしょう。
しかし、これから説明する「認知文法」→「パターンプラクティス」のアプローチで勉強すると、文法に対する難しいイメージが薄れていきますよ。
1.認知文法
「認知文法」とは、ネガティブが言葉を通して「どのように世界を認知しているか」という考え方に基づくアプローチのこと。
ネイティブが感覚的に持っている文法の「コアイメージ」で理解することで、日本語に訳さなくても英語のまま理解出来るのが特徴です。
たとえば「進行形」で使うing形。学校では単に訳を当てはめて「ing形=~している」と習うので、「The car is stopping」を「車は止まっている」と解釈してしまうかもしれません。
しかし、正しくは「車は止まりかけている」ですね。
認知文法ではing形のコアイメージを「動作の途中」としてとらえるため、「止まるという変化(動いている状態から止まっている状態に変わる)が起きている途中」と解釈することが出来ます。
訳さなくても英語のままのイメージで理解していくため、日本語と英語の概念が等しいわけではなくても、正確に意味を理解出来るのです。
2.パターンプラクティス
文法を「イメージ」で理解したあとに行うのは「パターンプラクティス」。
I am eating lunch→John is eating lunchのように、身につけたい表現や文法規則を含んだ例文の主語や動詞などを部分的に変化させながら、繰り返し声に出すトレーニングです。
パターンプラクティスでトレーニングしていくことで、英文の意味が瞬時に掴めるようになりますよ。
英語リーディングの効率的な勉強術
英文をすばやく読めるようにするためには、文の先頭から”英語の語順で”理解していく読み方を身につける必要があります。
そんな読み方が身に付くのが以下の勉強法です。
チャンリーディング
チャンリーディングは意味のかたまりであるチャング毎に、英文を理解していくトレーニングです。
ちゃんぐ毎に内容をイメージしながら、文頭から順番に素早く読んでいきます。
ちゃんぐごとの理解に慣れて、かつ「どんな?」「誰を?」というように次に来るチャングの繋がりを意識して読めるようになると、「こんな情報が来そう」と予測しながら読む事がしやすくなります。
サイトラインスレーション
チャンクの意味を瞬時に日本語に置き換えていきます。
すぐに日本語が出てこなかった単語や文法事項を後で整理しておくことで、不足している知識を補う事が可能です。
音読
チャンクの内容を確実に理解出来たら、いよいよ音読です。
音読は、読むスピードを上げるのに最も効果を発揮するトレーニングです。
チャンクごとに意味をしっかりイメージしながら声にだして読んでいきましょう。
英語リスニングの効率的な勉強術
読んだら理解出来る英文なのに、どうして聞き取りが上手くできないのか?
そう悩む初心者も多い事でしょう。
大きな要因と言えるのが「私たちが想定している発音」と「ネイティブスピーカーの実際にしている発音」に差があることだという可能性が高いですね。
リスニングのプロセスは、聞き取った音を英語の音として理解する「音声知覚」と意味の「理解」の二つです。
耳に入ってくる音を英語の音として上手く聞き取れていないと、聴いた音の内容を理解する段階に進みづらくなります。
そのために、音声変化を覚え、聞いた英語を全て紙に書き取るトレーニングである「ディクテーション」、そして流れてくる英語の音声に初めから終わりまでピッタリ重ねて英文を読み上げるトレーニングである「オーバーラッピング」などをしていきましょう。
まとめ
大人になっても、初心者でも、正しい方法で勉強を継続すれば英語は上手くなります。
是非めげずに一日少しずつでも良いですから、目標を決めて頑張っていきましょう。
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