イディオムとは、文字から連想される意味とは異なる意味になるような慣用句の事です。
2つ以上の単語が結び付くと、元の単語とは異なる意味にある事って日本語でもありますよね。
例えば「鼻が高い」「猫の手も借りたい」「うり二つ」なんて感じです。
その英語版ですが、ネイティブは日常会話で頻繁に使いますよ。
そんな英語でも代表的なイディオムをご紹介しましょう。
目次
イディオムは何故必要か?
日常会話でイディオムは大変多く使われます。
元の単語の意味とは全く違うモノも多く、知らないと話しが分かりません。
日本語でも「ミイラ取りがミイラになる」「鬼が笑う」「顔が広い」などの慣用句が沢山ありますし、全く使わずに会話や文章作成を行うのは困難でしょう。
イディオムを知っていると英語がより理解出来るようになるだけでなく、簡単な単語の組み合わせなので、一つの難しい単語を使うよりイメージしやすく気楽に聞こえると言う利点もありますよ。
イディオムを使いこなせるようになると、よりナチュラルな会話が可能になり、英会話力が一段上のレベルのステップアップ出来ます。
日常会話でよく使われるイディオム
無限にあるイディオムの中から、日常会話でよく使われるものをご紹介します。
イディオムのインプットも大事ですが、アウトプットしないと実際に使いこなせるようになりません。
英会話のレッスンや同僚・友達との会話で、ぜひ使って練習してみてくださいね。
take a rain check:「延期する、キャンセルする」
直訳すると「アメかどうかチェックする」となりますが、誘いを受けた時に丁寧に断りたいときに使う表現です。
親しい間柄では、単に”Rain check,ok?”でも大丈夫ですよ。
〔例文〕
- A:Hey,let’s go for a drink tonight(今夜飲みに行かない?)
- B:Can I take a rain check on that?I’m not feeling well.(またの機会でもいい?体調イマイチなんだよね)
judge a book by its cover:「見た目で判断する」
直訳すると「カバーを見てほんの中身を判断する」になりますが、比喩的に「人を見た目で判断する」という意味で使われます。
〔例文〕
- A:He looks so cold.I’ve never seen him smilling.(彼は本当に冷たそう。笑顔なんて見たことが無いよ)
- B:Don’t judge a book by its cover.He’s actually fun.(見た目で判断しないようがいいよ。実は面白い奴だから)
It’s not rocket science.:「難しいことではない」
直訳すると「ロケット科学ではない」になり、つまり「誰にでもわかる簡単な事」ということで、比喩的に表現しているイディオムになります。
SNSでもよく使われるので、是非覚えておいてほしいですね。
〔例文〕
- A:I sent the email to the wrong person…(間違えて違う人にメールを送っちゃった)
- B:Again?Can’t you do anything right?It’s not rocket science!(また?まともに仕事出来ないの?簡単な仕事だろ?)
speak of the devil:「噂をすれば」
ある人について話をしている最中に、本人が現れたときに使います。
元は”Speak of the devil and he will appear.”(悪魔を語れば、悪魔が表れる)で、警告する意味で中世期まで使われていたそうですよ。
日本語でもよく使いますよね
〔例題〕
- A:Did you hear what happened to Lisa last night?(昨夜リサがどうなったか聞いた?)
- B:Speak of the devil,there she is!(噂をすれば、ほら!)
a blessing in disguise:「不幸中の幸い」
blessingは「祝福・幸運」、disguiseは「ごまかし、変装」を意味します。
a bblessing in disguiseは最初は困難だったり問題だと思われたことが、後になって良い結果をもたらす場合に使われます。
〔例題〕
- A:I’m sorry I heard you got fired.(クビになったって聞いたけど、残念だったね。)
- B:Don’t be .I hated my job anyway.Losing that job was a blessing in disguise really,(あの仕事を失った事は不幸中の幸いだったね、本当に。)
Your guess is as good as mine.:「あなたと同じく私もわからない」
直訳すると「あなたの推測は私と同じ程度です」ですが、このイディオムは「わかる」という意味ではなく、「全くわからない、見当が付かない」という意味で使われます。
〔例文〕
- A:She’s been walking around for a long time.What is she doing?(彼女ずっと歩き回っているけど何してるんだろう?)
- B:Your guess is as good as mine.(さあね、さっぱりわからない)
まとめ
日本語の慣用句を全て知っている人はいないように、イディオムを全て覚えることは不可能です。
中にはめったに使われないものもあるので、聞いたことのあるものを中心に覚えるようにしましょう。
イディオムは必ずしも覚えなくても意味がわかれば英会話に問題はありません。
そのままでは意味が通じない表現がでてきたら、イディオムのことが多いので、まず言葉の持つ意味をイメージして実際どんな意味で使われているのかを推測するといいですよ。
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